後鼻漏に甜茶は効果的なのか?

甜茶は中国の健康茶の1つとして愛飲されてきたものです。

近年健康志向が高まる中、甜茶もアレルギー性鼻炎に効果的とも言われ、比較的簡単に手に入るものになっています。

味はスッキリした甘みがあり、お茶特有の苦味や渋みがあり大変飲みやすいのが特徴です。

それで、後鼻漏に甜茶が効果的なのかどうか、ということなのですが、そこまでの効果は無いのかというのが本音になります。

ではデマなのかというと、決してそうでもありません。

なぜ効果がないのか、なんで効果あるという情報があるのかをまとめてみました。

甜茶には抗炎症作用がある

ヒトは鼻炎や後鼻漏のように強い炎症を起こす時は、細菌や汚い空気が原因というわけでもなく、強すぎる防衛細胞が強く反応してしまうがためにくしゃみや鼻水、痰がたまりやすくなります。

この炎症が発症するときにヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質が増え、くしゃみや鼻水が止まらなくなるため、抗ヒスタミン薬という花粉症の薬があることはあまりにも有名な話なのですが、これとは別にシクロオキシゲナーゼ(別名COXと言います。)という酵素が増えるようになります。

シクロオキシゲナーゼは炎症が起きるときに増える酵素で、この酵素を抑えると炎症が止まり、症状が和らぐということが数多くのエビデンスでも明らかになっています。

このシクロオキシゲナーゼの1つであるCOX-2という酵素はガンを発症させる酵素であり、この酵素を抑制させるためには緑茶に含まれたカテキンやウコンに含まれているクルクミンなどが代表例になります。

緑茶は、よく飲む人とそうでない人の長期観察をしたところ、緑茶をよく飲む人の方が明らかにガン発症率が下がっているというポスターやリーフレットなどを病院や薬局で見かけた方もいるのではないのでしょうか?

「でも耳鼻咽喉科にかよっているが、シクロオキシゲナーゼという言葉は聞いたことがないな。」

たしかにシクロオキシゲナーゼは炎症を起こす1つの要因ではありますが、もしヒスタミンやロイコトリエンの他にシクロオキシゲナーゼという言葉もダラダラと説明されれば、それこそわけがわからなくなると思います。

耳鼻咽喉科の医師であれば、シクロオキシゲナーゼと鼻炎(後鼻漏も含む。)のしくみはわかるものの、患者さんにわかりやすく説明してくれということになると、首をかしげてしまうのかもしれません。

もう1つはヒスタミンの存在になります。

抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンそのものを生み出さないように抑えてしまう力があるものの、甜茶にはそういった力はありません。

その代わり、発生したヒスタミンが散らばらないように抑える力はあります。

甜茶による後鼻漏の効果のまとめ

ぼくたちは、飲んでみてたいてい「効果がある」もしくは「効果がない」の2つで答えを出した方が簡単なのですが、鼻炎や後鼻漏はデマや怪しい民間療法も多いので、どこまで本当なのかどうかはハッキリしておいた方がいいのかと思います。

ただわかっていることは、この甜茶にはシクロオキシゲナーゼと、ヒスタミンの両方を抑制させる効果があるということです。

とくにシクロオキシゲナーゼを抑える効果は、他の民間療法に比べて比較的高く、甜茶を飲みながら抗生物質や漢方薬を飲むことで後鼻漏を抑えられるということが期待できるということが考えられます。

でも、実際にやってみた感じではそこまでの効果が得られなかったというのが本音です。

考えてみれば、昔からある飲み物であり、多くのエビデンスから効果があったという確証があったにも関わらず、製品化に至らなかったのであれば、所詮そんなものかと言わざる終えません。

これは甜茶に限らず、いろんな民間療法を見てみても同じことがいえます。

甜茶という製品で、これだけ流通しているにも関わらず、薬に至らないということはその程度ということです。

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